【人気】ドイツのクラフトビール事情を知りたい!
- 2018.03.09
- クラフトビール
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ドイツでも流行っています【クラフトビール】
ドイツビール界の救世主?
ドイツにある醸造所1400のうち約半分は、年間1000ヘクトリットル(100kl)以下
を醸造するの規模の小さいマイクロ・ブリュワリーと言われる醸造所です。
ビールの消費量は年々下がっている中、実は醸造所の数は増加傾向にあるのを
知っていましたか?
10年前までは1281軒だった醸造所の数は、現在では1400軒にまで増えたと
言われています。
(ちなみに、昔はもっと醸造所がありました。その数が1400に戻ったのは
1415年以来約40年ぶりのことです)
それは、ビール離れによる消費量の減少や、後継者問題だったりと様々な理由から
伝統的なビール醸造所が消えていった中で、Craft-Beer人気によってドイツビール界
にも新たなる風が吹き、盛り上がりを見せているのです。
2005年には508件だったマイクロ醸造所は2016年には738件に増加、趣味で醸造を
はじめマイスターの資格を取って醸造を始めた若いブリュワリーも増えています。
今まで、若い人たちからはおじさんの飲み物というイメージがあったビール
ですが、ボトルもスマートおしゃれなビールとしての印象がついたのでしょうね。
ドイツでも、世界のクラフトビールが何十種類も飲めるバーも人気になっています。
統計によると、値段が高めということもあり、収入が比較的多い若い世代に最も飲
まれているようです。
クラフトビールって何?
ブームの始まりはアメリカ、かつては少数の大手メーカーが量産する、
実際違いはラベルくらいと言えるほどモノトーンで個性のないビールしか
なかったようです。
それに対抗し、ミクロブリュワリーが作られ始め、面白みのない今までのビール
に対して、個性のあるビールの醸造を始めたのがきっかけです。
大手のビール会社が量産するビールに対して使われる、独立した小規模
で職人が品質にこだわって作るハンドメイドのビールがクラフトビールと
呼ばれているわけです。
現在ではすべての大陸に広がったクラフトビール、クラフトビールブームの
あった多くの国ではアメリカのように大手企業が独占したビールマーケット
が背景に挙げられます。
ドイツビールはほとんどクラフトビール?
そもそもドイツの多くの醸造所では、家族経営などの小規模や中規模、地域の
原料にこだわり伝統や独特のキャラクターを持つビール、
そして500年以上守られているドイツビール純粋令に則った職人による手作りの
ビールが今でも作られています。
アメリカなどで言われるクラフトビールの定義は伝統が守られ続けるドイツ
では結構当たり前のことなんですね。
しかしドイツでも他の国と同じようにクラフトビールはブームになっています。
もっといろいろな味のビールが飲みたい消費者や、特別なビールの醸造に
専念したい職人が増えたこともあると言えるでしょう。
ドイツのPrivat Brauereien協会では、以下のように記述しています。
キャラクタービールなどとも呼ぶことのできるクラフトビールとは、
ビールの種類やスタイルではなく、ビールを楽しむためのアプローチである。
ドイツクラフトビールの特徴
・クラフトビールは原材料を知っている
(原材料の個性をビールの味に生かすためホップ、酵母、麦芽の性格や産地を知ること。)
・クラフトビールは伝統的でハンドメイドであること
・クラフトビールは独立していて、地域性があること
・クラフトビールには顔があること
(誰が醸造したのか、どのように、何処からきた原材料がわかるビール)
・美味しいこと
(もちろん個性の強いクラフトビールですから好みはあると思いますが)
まとめてみると、私が普段飲んでいるフランケン地方のビールってまさにそれだ
なと思います。現材料にこだわり、職人のこだわりと、伝統的も忘れない
愛のこもったビールなのです。
クラフトビールが流行ったことで、今までビールに興味がなかった人にも
ドイツの素晴らしい伝統的なビール文化を知ってもらえると嬉しいな。と
今日もうまいビールを楽しみにしています♪
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