【人気】ドイツのクラフトビール事情を知りたい!

【人気】ドイツのクラフトビール事情を知りたい!

ドイツでも流行っています【クラフトビール】

ドイツビール界の救世主?

Hohentanner Gruenhopfen CraftBraumanufaktur Allgäu

ドイツにある醸造所1400のうち約半分は、年間1000ヘクトリットル(100kl)以下
を醸造するの規模の小さいマイクロ・ブリュワリーと言われる醸造所です。

ビールの消費量は年々下がっている中、実は醸造所の数は増加傾向にあるのを
知っていましたか?
10年前までは1281軒だった醸造所の数は、現在では1400軒にまで増えたと
言われています。
(ちなみに、昔はもっと醸造所がありました。その数が1400に戻ったのは
1415年以来約40年ぶりのことです)

それは、ビール離れによる消費量の減少や、後継者問題だったりと様々な理由から
伝統的なビール醸造所が消えていった中で、Craft-Beer人気によってドイツビール界
にも新たなる風が吹き、盛り上がりを見せているのです。

2005年には508件だったマイクロ醸造所は2016年には738件に増加、趣味で醸造を
はじめマイスターの資格を取って醸造を始めた若いブリュワリーも増えています。

今まで、若い人たちからはおじさんの飲み物というイメージがあったビール
ですが、ボトルもスマートおしゃれなビールとしての印象がついたのでしょうね。

ドイツでも、世界のクラフトビールが何十種類も飲めるバーも人気になっています。
統計によると、値段が高めということもあり、収入が比較的多い若い世代に最も飲
まれているようです。

 

クラフトビールって何?

Braumaschiene

ブームの始まりはアメリカ、かつては少数の大手メーカーが量産する、
実際違いはラベルくらいと言えるほどモノトーンで個性のないビールしか
なかったようです。
それに対抗し、ミクロブリュワリーが作られ始め、面白みのない今までのビール
に対して、個性のあるビールの醸造を始めたのがきっかけです。

大手のビール会社が量産するビールに対して使われる、独立した小規模
で職人が品質にこだわって作るハンドメイドのビールがクラフトビールと
呼ばれているわけです。

現在ではすべての大陸に広がったクラフトビール、クラフトビールブームの
あった多くの国ではアメリカのように大手企業が独占したビールマーケット
が背景に挙げられます。

ドイツビールはほとんどクラフトビール?

Privatbraugasthof_Schild

そもそもドイツの多くの醸造所では、家族経営などの小規模や中規模、地域の
原料にこだわり伝統や独特のキャラクターを持つビール、
そして500年以上守られているドイツビール純粋令に則った職人による手作りの
ビールが今でも作られています。

アメリカなどで言われるクラフトビールの定義は伝統が守られ続けるドイツ
では結構当たり前のことなんですね。

しかしドイツでも他の国と同じようにクラフトビールはブームになっています。
もっといろいろな味のビールが飲みたい消費者や、特別なビールの醸造に
専念したい職人が増えたこともあると言えるでしょう。

ドイツのPrivat Brauereien協会では、以下のように記述しています。

キャラクタービールなどとも呼ぶことのできるクラフトビールとは、
ビールの種類やスタイルではなく、ビールを楽しむためのアプローチである。

ドイツクラフトビールの特徴

Schenke_Giesinger

 

クラフトビールは原材料を知っている
(原材料の個性をビールの味に生かすためホップ、酵母、麦芽の性格や産地を知ること。)

クラフトビールは伝統的でハンドメイドであること

クラフトビールは独立していて、地域性があること

クラフトビールには顔があること
(誰が醸造したのか、どのように、何処からきた原材料がわかるビール)

美味しいこと
(もちろん個性の強いクラフトビールですから好みはあると思いますが)

まとめてみると、私が普段飲んでいるフランケン地方のビールってまさにそれだ
なと思います。現材料にこだわり、職人のこだわりと、伝統的も忘れない
愛のこもったビールなのです。

クラフトビールが流行ったことで、今までビールに興味がなかった人にも
ドイツの素晴らしい伝統的なビール文化を知ってもらえると嬉しいな。と
今日もうまいビールを楽しみにしています♪