オクトーバーフェスト2020開催中止発表-コロナ対策ドイツの現状

オクトーバーフェスト2020開催中止発表-コロナ対策ドイツの現状

ミュンヘンオクトーバーフェストも中止が決定 現地リポート

世界中で感染拡大となっているコロナ感染症の影響により、2020年・第187回ミュンヘンオクトーバーフェストの中止が4月21日に発表されました。
バイエルン州ゼーダー首相は、開催にはリスクが大きすぎるとしています。
規模も大きすぎ、イベント会場では人と人との間隔を十分に開けることが難しいなどといった理由です。

ドイツではコロナ対策措置として外出制限や各種店舗の営業制限などがおこなわれ、8月末までは大規模なイベントの開催も基本的には中止が発表されていました。
毎年ドイツ国内と世界中から約600万人が訪れるミュンヘンのビール祭りオクトーバーフェスト。このビールイベントはコロナ感染被害の大きかったイタリアやアメリカからの観光客が多いことでも知られています。
本来は2020年9月19日から10月4日までの開催が予定されていました。

開催をめぐってはすでに難しいという話は上がっていましたが、どうしても開催をする方法はないか、とミュンヘン市民のみ入場可能にするなどのアイディアまで出され結果が待たれていました。

ミュンヘン市民にとって最大のイベントであるオクトーバーフェストの中止に悲しい気持ちでいっぱいでしょう。

ドイツの現状・コロナにおける制限措置

日本でもコロナ感染症の拡大により緊急事態宣言が発令されましたが
それより約一か月前ドイツバイエルン州では3月17日より措置が取り入れはじめ、21日には外出制限がだされました。
(ドイツでは週ごとに細かい規定が異なるので私の住んでいるバイエルン州につて書きます)

・スーパーマーケット、薬局医療機関など生活必需品を除く店舗の営業を停止
・学校の休校
・観光やスポーツなどの公共施設、バーなどの営業停止
・飲食店はテイクアウトとデリバリーの営業
・ 家族以外の他人との物理的・社会的な接触を必要最低限に減らすこと= 感染を防ぐ要因として重要な人との接触を減らすことを目的に 家族や同居人、パートナー以外との接触は屋外家内関係なく禁止となりました。同僚と仕事目的で会うことは許されますが、友人とプライべーとで会うことは制限されます。
などなど。。。

当初この措置は連休で人が動くイースター休暇4月17日までとされていたが、期間満了前に、措置の緩和並びに措置の5月3日までの延長が発表されました。

ドイツ現在の制限内容(緩和後)

こちらもバイエルン州を例に
(ちなみにバイエルン州はドイツ国内で一番措置が厳しい)

その1.外出制限の延長(5月3日まで)
今までは、家族や同居人以外との接触は基本的に制限されていたが、野外スポーツやジョギングの際1名であれば同行が許される
5/4以降の措置については4/30に再度協議が行われる。

他、大きなイベントは引き続き8月末まで開催禁止、
入場制限や衛生管理措置などが取れている条件であれば、
ガーデンセンターや本屋、自転車、自動車ディーラーと、800㎡以下の店舗の営業再開、理髪店の営業再開(5月4日より予定)が発表されています。
学校については一部が再開、 飲食宿泊業はこれまで通りで規定緩和なし
など

とにかく、当初からきついのが、外出できない、基本的に人と会うことができず一人暮らしであれば本当に一人きり、ということ。すでにこの生活が1か月ほど続いていますが、何とかやっています。だんだん温かくなって無駄に外に出たいときもありますが、通勤とかいっもの以外では極力自宅から出ないよう努めています。
日本の皆さんも頑張りましょう!

伝統的な多くのイベントが中止発表

今回オクトーバーフェストの中止が発表されましたが、ドイツ特にバイエルンでは毎年5月以降たくさんの中規模~大規模ビールイベントが開催されます。
8月末までのイベントで、各地の春祭りオクトーバーフェストよりも長い歴史を持つビールイベントなども中止が発表されました。6月頃のイベントに関してはまだ、これから協議されるかと思っていましたが、残念でたまりません。

また私の住むフランケン地方には中規模小規模の醸造所も多く、このコロナの影響で施設に直属した居酒屋やレストランが開けられないこと、予定されていたイベントの中止などで存続が難しくなるところも多いようです。
中には数百年と続く歴史ある醸造所もあります。
オーバーフランケンのビール組合はそういった醸造所を守るために募金活動をおこなったりしています。

早く、コロナが治まってみんなが普通の生活に戻れることを願っています。
そして、まだ営業再開できていないですがビアガーデンでうまいビールが飲める日が早く来てほしい。。。。